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日本音響株式会社 創業30周年特別企画

― 当時のカタログと共に振り返る30年 ―

日本音響30年のあゆみを振り返る意味を込めて、
レコーディング&PA機器総合カタログ(通称黄本)に掲載されている機器の中からスタッフが各年代で特に印象に残っているものをピックアップして紹介していきます!

日本音響株式会社 創業

1986

YAMAHA PM3000 Seires

PM3000 C-32 定価 ¥5,800,000 本体重量 112kg
PM2000 ( 24ch ) の146kgから大幅に軽量化されました。
洗練されたHA回路や、VCA機能、小型軽量化等を考慮すると当時としては非常に安価で、実際に多くのワールドツアーで活躍していました。

1987

YAMAHA NS-10M STUDIO

AURATONEに続くレコーディングスタジオのスピーカーとして発売され、低価格で均一・安定した音を提供し続けました。

日本音響ではスピーカーのカスタマイズも行っております。
MS-10Mはユニークな含浸剤をコーン紙に塗布することで等価質量の増大 ( foのコントロール ) 、剛性強化 ( リニア領域の拡大 ) することが出来ます。
ガスケット・パッキンの改良、内部吸音材の組成を変えることで低音域から高音域までバランスのとれたサウンドを得ることができるようになります。

1988

YAMAHA F-1040

全入出力 ( 1IN 4OUT ) に最適化されたオリジナルトランス、及び十分に余裕のある出力回路を搭載することで、無類の安定性を実現しています。
こうしたトランスを搭載した機器は軽量化やコスト面の問題で現在では希少です。
トランスによるグランドフロート ( アース切り ) が出来たおかげで、多種多様なノイズに対応出来ました。 ( 現在主流の電子バランス回路では原理的にホット-コールド間の同相ノイズの除去のみが可能です。 )

1989

Peavey CS-800

現在では主流となっている出力リミッター回路を初めて搭載したパワーアンプです。このリミッター回路は、単に出力を制限するのではなく、出力トランジスタの動作領域を監視し、アンプが危険な状態になることを防ぐ画期的な回路で、この機種以降 他メーカーにも急速に普及していきました。
日本音響が国内代理店をしていた頃は電源トランスを交換し、日本の電源電圧に完全対応させ、現在のPSEにも十分対応する絶縁耐圧試験を実施していました。

1990

Turbosound TMS-4

ターボブルーと呼ばれた青色のボディーが印象的な名機。
良く鳴り、遠くまで音が飛ぶスピーカーとして支持され、室内外を問わず、現在も多くの現場でも愛用されています。

スピーカー スポンジネット

お手持ちのスピーカー スポンジネットがボロボロになって困っている方のために…
日本音響ではTurbosound「 TMSシリーズ 」やTOA「 Z-Drive 」など、各種スピーカーのサイズに合わせたスポンジネット素材をご用意いたします。

詳しくはこちらへ

1991

Soundcraft SPIRIT LIVE Series

小型ミキサーとして広く普及したシリーズです。
改造に耐える設計で、多くのパワーユーザーに愛されました。

1992

Electro-Voice FM1502ER

ミュージシャンに乗られても転倒する事のない形状で現在も愛用者の多い機種です。
ライブハウスをはじめ、過酷な現場で酷使されても、リコーン等により修理可能なモデルです。

リコーンのすすめ

日本音響では確かな技術でスピーカーユニットを甦らせます。
リコーンについて詳しくは こちらをご覧ください。

1993

Vestax PMC-60

DJミキサーとして必要な機能をフル搭載した最上位モデルで、オリンピックの指定機種にも選ばれました。
日本を代表するDJ機器ブランドとして海外にも多くのユーザーを持ち、人気を集めたVESTAXですが、残念ながら先日倒産が発表されました。

1994

日本音響 スイングアダプタ SA-1

スタンドマウントしたBose802のチルト角度を調整するスイングアダプターは廃番になった今でもお問い合わせを頂きます。

日本音響 アルミスタンド ジョイントアーム AST-180

スピーカースタンドに灯体をマウント出来るジョイントアーム。
ジョイント部分はアルミの削り出しでした。
日本音響のオリジナル商品はこちら。

日本音響 CコンBOX CB-601

この年から黄本に日本音響オリジナル商品の掲載が始まりました。
まずは仮設分電ボックスとして皆様に御愛顧いただき、日本音響を代表するヒット商品となったCコンボックス!!

1995

YAMAHA O2R

マイナーバージョンアップを繰り返しながら、現在も現行機種として生産され続けているデジタルミキサー。実は20年前に販売されていました。
移り変わりの激しいデジタルミキサーとしては異例なほど息の長い機種です。

1996

Meyer Sound UPA

Renkus HeintzのSR2以降、2wayの小型ポイントソースとしてヒットしたMeyer SoundのUPAシリーズ。
その透明感のあるサウンドを支えたのは推奨アンプ「 YAMAHA PC2002 」でした。

YAMAHA PC2002M-CDS

日本音響ではホームオーディオ仕様、スタジオ仕様としてリファインし、再生する試みを行っております。
詳しくはこちらへ

1997

ALESIS ADAT xt

TOS LINK端子で8chの音声を扱う「 ADAT 」フォーマット。
S-VHSビデオテープを記録媒体とし、デジタルMTRが身近なものとなりました。

1998

Electro-Voice Sx300

スタンドマウントスピーカーとして必要とされる十分な性能を持ちながらも小型・軽量かつ安価な事から他の追随を許さず不動の地位を確立した空前の大ヒット商品。

防滴ネットスピーカーカバー SF300-BNT

備えあれば憂いなし。
日本音響では、野外で使用する事も多いSx300用として防滴ネットスピーカーカバーを扱っております。
フロント部分は防滴加工を施したネットになっており、カバーを装着したままでも音質の変化と減衰を最小限にとどめて音出し可能です。

日本音響のリコーン

Sx300をはじめ、日本音響では各種リコーンを承っております。
詳しくはこちらへ

1999

audio-technica 9000Series

RAMSA、TOAと並び、非常に安定した国産ワイヤレスシステムとして多くのSRカンパニーや設備に導入された機種です。

ワイヤレス周波数移行

周波数再編に伴い、A帯、A2帯のワイヤレスをお持ちのお客様は、数年後までに周波数移行を行う必要がございます。
日本音響では周波数移行に際し、様々なメーカー製品をご提案させて頂いております。

お問い合わせはこちら

2000

TASCAM MD-801RmkII PB

使いやすいジョグダイアルを装備し、フレーム単位での頭出し等、再生機能も充実したMDレコーダー。
レコーディング現場においてマスターレコーダーとして使用された最終期のMDデッキでした。

2001

FOSTEX NF-1

独創的な振動板形状が目を引き、ホームオーディオ界でも注目されました。
ユニット製造メーカーならではのこだわりが感じられます。

2002

ALESIS HD24

独自の記録方式で驚異の安定性を誇るハードディスクベースのマルチトラックレコーダー。
残念ながら現在は廃番となり、代替え可能な相当品もない孤高の名機。日本音響スタッフの多くも愛用しています。
HD24ユーザーの為の参考レポートページもあります。

2003

YAMAHA PM5000

PM3000に代表されるYAMAHA大型アナログコンソールの最終モデル。

2004

MIDAS VERONA

サイズと機能のバランスの良いコンソールで、要所で分割された基板構造により整備性に優れています。

2005

LAKE Mesa EQ / Contour

プロセッサーと言えば「 LAKE 」という言葉が思い浮かぶほどアウト系を司る主要機器となった名機。
現在はハードウェア・プロセッサー ( LMシリーズ ) やプロセッサー内蔵パワーアンプの一機能としてそのシルキーなサウンドを引き継いでいます。

2006

YAMAHA M7CL

M7CLシリーズは「 Centralogic 」による直感的で自由度の高い操作性が高く評価され、「 ライブSRコンソールのスタンダード 」としての地位を確立しました。
「 ステージボックス 」を用いたシステム構築や「 StageMix 」によるステージ上でのモニター調整など、後に一般化する事となる技術を先駆けた機種です。

2007

YAMAHA LS9

一人で持ち運べるほどの軽量・コンパクトなボディに、中・小規模でのSR/設備音響で必要とされるすべての機能をコンパクトに統合したオールインワンモデル。
ヤマハブランドの確かな信頼性を有し、ライブSR用途から設備用途まで爆発的に普及したミキサーです。

2008

NEXO GEO System

欧州スピーカーブームを牽引してきたフランスNEXO社の誇るラインアレイスピーカー。

2009

JBL VRX900 Series

ライブハウスやクラブ、ホールなどの小・中規模現場に必要十分な性能を持ち、複雑なリギングシステムを必要とせず、フライングからグランドスタックまで手軽に設置可能な小型ラインアレイ・システム。

垂直連結金具

VRXを導入したいがリギングシステムの関係上、4本以上の連結すると反り返ってしまって…
日本音響オリジナル「 垂直連結金具 」を使えば簡単にストレートアレイが構成でき、遠達性を高める事が可能です。
ショップページへ

2010

K&M

ドイツ製らしい堅牢な作りで全世界に圧倒的なシェアを誇る、スタンド界の帝王。
日本音響は2010年よりK&Mの輸入代理店を務めております。
定番のブームマイクスタンドST-210やST-259をはじめ、スピーカースタンドとしては21460やウィンチスタンドの21300等を常時在庫しております。
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2011

Roland VR-5

映像ソースのHD化と共に機器の低価格化、機能の高度化が進み、複雑な映像演出が手軽に行えるようになりました。

2012

YAMAHA CL Series

コンソール本体とI/0ラックを分離させたCLシリーズでは、Audinate社が開発したオーディオプロトコル「 Dante 」を採用し、ネットワークオーディオという言葉を定着させました。
目的や使用環境に合わせた自由な構成を可能とし、SRの新たな可能性を切り開きました。

2013

Powersoft K Series

出力=重量の方程式を完全に崩壊させた小型・軽量・大出力デジタルアンプの代表モデル。

2014

NEXT

YAMAHA QL Series

「 Dante 」をはじめ、CLシリーズの核となる要素をコンパクトなサイズに凝縮しながらも、十分な入出力端子を装備したオールインワンミキサー。

YAMAHA RIVAGE PM10

世界中のSR現場を支えてきたYAMAHA PMシリーズ。
PM5D以降、フラッグシップモデルの更新が無かったPMシリーズが新たな可能性と共に2015年に完全リニューアル。
これからのプロオーディオを牽引する機器として期待されます。

NEXT

30年を振り返ってー

科学技術の急速な発展とともに、音響機器もアナログからデジタルへ大きく変化した30年でした。
こうした変化の中で、求められる知識や技術も変遷期を迎えていることを我々は日々の業務を通して実感しております。

さて、30年後の未来は一体どうなっているのでしょうか?

30年後のためにー

我々は常に未来を予測し、理想を実現するために必要不可欠な知識や技術の獲得に尽力してまいります。
また、これまでの30年で培った音響技術を絶やすことなく、いつまでも「 最後の砦 」として皆様のお力となれるように努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2014年12月18日

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